「NEW GAME!」1〜13巻を読んだ
「今日も1日頑張るぞい」で一世を風靡したマンガが、13巻で見事に完結した。
舞台はゲーム業界
イーグルジャンプっていうゲーム会社に新卒で入社した青葉が主人公。青葉の他に、八神コウとか、3Dモデラーのひふみなど、女の子ばっかりの会社だ。
登場するキャラクターはみんな可愛く魅力的。ただ、ひたすら可愛いキャラクターを愛でつつ、ほのぼのした日常回を楽しむマンガかと思いきや、毎巻誰かに試練が訪れるのが意外だった。新タイトルのキャラクターデザインを争って、青葉とコウが衝突したり。可愛い絵柄に反して重たいシナリオは少なくなかった。
青葉の同級生がまた良い
特にねねっち。「C++を完全に理解してしまったかもしれない」はネットミームになったしね。
プログラミング未経験だったのに、青葉がゲーム会社に就職した影響でゲームプログラミングを始めて、入社前に1つゲームを完成させちゃうってのがスゴイ。いや、本当に。ねねっちは情報系の学部ってわけでもないからなおさら。自分はそんなことできなかったからなぁ。
可愛さに反して働きっぷりもかなりハード
ゲーム業界はかなりハードに働く業界だと思うけど、それを誤魔化さずにちゃんと描いている。
青葉は高卒でイーグルジャンプに就職していたり、ほたるも大学を中退して海外のAAAタイトルを持つ会社に入ったりしていて、現実ではどうなんだろうな。ゲーム業務は WebやSIerとは違って、アートに近い、実力至上主義なイメージはある。
最終巻で最大の試練が
親友のほたるがラスボスとして立ちはだかるとはね。決戦のコンペで、青葉が全力で描き上げたキービジュアルは、普通のコマだったけどゾクゾクっと来た。1ページまるまる使ってもいいのに、と思えるくらい。
見事なクロージングだった
クライマックスで、1 番の名シーンを持ってきたんじゃないだろうか。13巻という長さもちょうど良かった。ほのぼのと可愛いだけでなく、シリアスもちゃんとあって、メリハリがあった。名作と呼んで差し支えないと思うな。