オクトパストラベラーⅡ

はじめに

オクトパストラベラーⅡをクリアした。8人のストーリ、最終章、サブシナリオ、裏ボスも倒して完全クリア。

バトルシステム

シールドとブレイク、ブーストは今作も健在。そして新たに底力が加わった。底力MAXで使える、キャラクター固有の能力のおかげで戦術の幅が広がった。ソローネの残影は2回行動で、シンプルだけど便利。

ブレイクで敵の順番をキャンセルできるし、行動順を入れ替える効果の技もあり、バトルは行動順の管理が命。上手く戦えば裏ボスに何もさせずに撃破できる。作戦がハマったときは爽快。

バトルジョブ

バトルジョブの入手は、ギルドでライセンスをもらう必要がある。1つ目はギルドを訪れたら無条件でもらえる。3つめはなかなか厳しい。

上級ジョブは前作より集めやすかった。大変なのは祈祷師ぐらい。序盤で発明家が入手でき、これが結構便利。特にサポートアビリティの先駆けは外せない。

ウェポンマスターも入手しやすい方だった。勇王の斧を装備して使える獅子狩り強すぎでしょ。

ソローネ編

自由になるために、蛇のツートップであるファーザーとマザーを殺すシナリオ。マザーは救いようない悪党だったのに対し、ファーザーはまるで本当の父親みたいなシーンがあって、嫌いな敵ではない。自分が父親なのもあり感情移入してしまった。

マザーとファザーを葬っても自由にはなれず、蛇の創始者と対決するわけだけど、蛇の創始者が不老なのはここでは明かされず。ソローネ編としてはモヤモヤが残ったな。

テメノス編

異端審問官は疑うのが仕事なので、その言動は神官というより、むしろ探偵。ソローネもテメノスを名探偵と呼んでるし。

大司教殺害という大事件の真相に迫る旅では、相棒のワトソンじゃなかったエリックが、大手柄をあげたのにまさかあんなことになるとは…。

それにしても、なぜテメノス編のラスボスは、敵であるはずの相手に従ったのか、クリア後の今でも腑に落ちない。

オズバルト編

妻子持ちの自分にメンタルダメージがくるシナリオだった。トラウマ残りかねない。いきなり妻子が殺されて、その罪を着せられるとかね。

ラスボスの研究で生まれた敵なんて、「ニーナとアレキサンダーどこいった」の再来かと。鋼の錬金術師と違って救いはあったけど、それがなかったらトラウマ確定だったな。

オーシュット編

オーシュットは無垢だな。裏表ない陽の者。ルフィみたいだった。

伝説の獣を集める旅で、その伝説の獣を狩ろうとしていた黒い狩人は、てっきりオーシュット編ラスボスと思ったのに、相対することなかったな。最終章でようやく姿がわかったけど、もう死んでたとは。

オーシュットはけしかけるが便利すぎ。特に古代兵・光を捕らえたら、ゲームバランス崩壊した。攻略がはかどるはかどる。みんなでけしかけるでのブレイクも便利。

ヒカリ編

兄のクーデターで祖国を追われ、各地に散らばったかつての同志を集めて、祖国を取り戻す王道ストーリー。兄も正統な後継者ではあるから、取り戻すはちょっと違うか。

ヒカリは火力高いけど、敵のボス、とりわけオロチの攻撃も熾烈で、8人のストーリーで一番苦労した。

呪われた血の正体がヒカリ編ではわからず、最終章でサラッと触れられただけなのは納得いかないかなぁ。

キャスティ編

キャスティは、日誌で過去に訪れたとされる場所をたどって記憶を取り戻す旅。

キャスティを導いていた薬師の正体はまさかだった。途中そんな気はしてたけど。キャスティは街の人から、変な人に思われなかったのだろうか。記憶喪失だからスルーされた?

キャスティ編のラスボスが村を滅ぼす暴挙のきっかけとなった話は、重要なだと思うんだけど、シーンとして無かったのが気になったな。

バトルでら回復調合がラスボスや裏ボスで大活躍。ザクロの葉、拡散剤、増強剤、全部店で購入できるから、リーフさえあればブーストし放題だった。

パルテシオ編

いきなり底力MAXと底力で1ターン目から奥義を使えるから、サポート役で活躍した。傭兵呼びもリーフをかなり使うけど、異国の暗殺者は攻撃と回復同時にできて窮地を脱出できるし、獣人はシールド削れるし、最終章のラスボス戦では重宝した。

パルテシオの、蒸気機関の権利を買い取るための旅は、出資者になってくれるアルロンドがレベル上げで超活躍。経験値を最大で100倍にしてくれるので、前作と比べてはるかに早く全員レベル80を超えることができた。前作にもアルロンドみたいなチートがいればよかったのに。

アグネア編

アグネアだけ他のストーリーと経路が違う。スターになるために旅立ち、旅先で出会う人に踊りの楽しさとか教えたりして、ほとんどシリアスじゃない。サイの街は、アグネア編のラスボスが街を取り壊そうとするけど、他と比べると可愛いレベル。

そのラスボス戦も普通の戦闘の形をしているけど、その実ダンスバトルなわけで。プリムロゼの救いの無さと比べると、逆方向に振りすぎでしょ。

アグネアはおはだけや風呼びといった、行動順を入れ替える技が、強敵相手に有用だったな。

最終章

今作は最終章がある。その最終章、今まで味方だと思っていた人がみんな黒幕でしかも繋がりがあったとはね。おいおいマジかよ、思うことの連続。シナリオライターに巧く踊らされたな。

それだけに、たくさん散りばめた伏線の回収が、手記でまとめてという形だったことが惜しい。シーンを用意するべきだったと思う。開発期間か予算の都合なのか。回収されただけ良いとしよう。

完全クリア達成

裏ボスも倒した。しっかり準備し、作戦も立てて、それが巧くハマって、ほぼ何もさせずに倒せた。作戦の重要さにもっと早く気づくべきだったな。

前作では、キャラクターそれぞれのラスボスと合計8戦したあと、裏ボス2連戦で、途中セーブできず3時間くらいかかり大変だった。それと比べたら、今作は裏ボス2連戦のみで、難易度はだいぶ下がった気がする。

おわりに

底力が加わったバトルは戦術性が増して面白かった。バトルは進化していた。

ストーリーは、クロスストーリーと最終章が増えて、ボリューム増。ボリューム的には十分満足。ただ、伏線の回収の仕方だけが惜しかった。

それでも、買って後悔は無いし、Ⅲが出るなら間違いなく購入する。