特集1 スキーマ駆動 Web API 開発
Swagger UI で Web ブラウザ上から手軽に REST API を試せるし、swagger-codegen でクライアントやスタブを生成できるし、REST API 開発で Swagger はもはや手放せなくなっている。ただ、本特集を読んで思ったんだが、なぜ人はスキーマを手書きしたがるのだろうか。
自分の場合 C# + ASP.NET Core になるが、サーバー側で API のインタフェースをコードで記述し、そこから Swagger の定義を生成している。本特集では、GraphQL のスキーマを Ruby のコードで定義していた。Swagger でも同様にしたほうがいいんじゃないかと思う。サポートするライブラリがあるならだけど。
エディタで Web API 定義の YAML を書くのはシンドかった。 Swagger Editor 使ってもそれほど軽減されなかったし。 何回か試みたけど、すべて挫折。 強靭な精神力がいるんじゃないかな。 面倒くさがりには無理だった。 そんな経験から、Swagger でもコードから動的に定義を生成したほうがいいと思うんだけどなぁ。
特集2 詳解 PostgreSQL
.NET Core で開発するようになってから、OS に Linux、データベースに PostgreSQL を選ぶ場面が増えてきた。 なので本特集で PostgreSQL の歴史・内部構造・アプリケーション開発に役立つ機能・運用に役立つ機能と、たっぷり知ることができて俺得。
集計機能を実装するのに便利な Window 関数が使えるし、パラレルクエリや JIT といった野心的な機能もある。SQL Server の Linux 版を使おうとは思わないくらい、機能が充実しているなという印象。
特集3 ZOZO 開発ノウハウ大公開
ZOZOTOWN がデータベースに SQL Server、Web サーバーに IIS、そして ASP と、Microsoft 技術で作られていたとは驚き。
今回のリプレイスで .NET Core ではなく Java を選択したことは、開発者の数・ライブラリの数・情報の数といったエコシステムの面から当然といえば当然。.NET Core と Java、どちらを選んでもフルスクラッチになるだろうし。しゃーない。
さすがにデータベースは PostgreSQL とかに移行するのはリスク高すぎるから、SQL Server は使い続けるしかないか。SQL Server の PaaS は Microsoft Azure 一択のようなものなので、クラウドに Microsoft Azure を選んだのも納得だ。
at the front 第2回 JavaScriptの呪いから解き放たれて
mizchi 氏と、最近インターネットに帰ってきたamachang 氏、 JavaScript 界の新旧スターの共演。実現する日が来るとは胸熱だ。
amachang 氏がブログを更新しなくなったのは、起業したからだったのか。まぁ確かに、起業の経験は無いけど、自分のリソースはビジネスに全て投入し、ブログに割く分が残らないのは想像できる。ただ、過程でもいいからブログに何やっているか書いておけば、宣伝になったんじゃないかなと思う。
amachang 氏にとっては、JavaScript の人から起業家へブランディングしなおす思惑もあったみたい。一方で mizchi 氏はまだ当分 JavaScript の人でいそう。一つの技術を徹底的に掘り下げていったら、おのずと普遍的なスキルが身についていくという考えには共感するところがある。設計とかメタプログラミングとか。自分の場合 C# になるが、まだしばらくは徹底的に掘り下げていきたいと思い直した。
- 作者: 中野暁人,山本浩平,大和田純,曽根壮大,ZOZOTOWNリプレースチーム,権守健嗣,茨木暢仁,松井菜穂子,新多真琴,laiso,豊田啓介,藤原俊一郎,牧大輔,向井咲人,大島一将,上川慶,末永恭正,久保田祐史,星北斗,池田拓司,竹馬光太郎,粕谷大輔,WEB+DB PRESS編集部
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