アルスラーン戦記(17)

ルシタニアに囚われたイリーナ王女を奪還したヒルメスは、ちょっと見直したな。

メルレインは、惚れてたイリーナ王女の望みを無事果たしたわけだけど、送り届けた相手が親の仇というのは不憫。でも、そのおかげで、アルスラーンの元にいるアルフリードに再会できたのだから、これも巡り合わせ。

しかし、メルレインだけでなく、まさかエステルまでアルスラーンの元に戻ってくるとは思わなかった。思いの外早い再会。エクバターナで幽閉されているルシタニア王を救おうとしたのは、正義感というか使命感に駆られてだろうけど、空回ってるな。それも魅力か。

さらにペシャワール城から、ジムサだけでなくザラーヴァントまで脱走し、アルスラーンの元に。キシュワードもパルス王家に忠誠を誓いつつも、内心はアルスラーンに傾いてそう。クバートはどちらでも良さそうだけど。

アンドラゴラス王の武力は万騎将相当だろう。そこで、以前ナルサスダリューンに言った馬と騎手の例えが思い出される。上に立つ者の器としては、もう既にアルスラーンの方が上だろうな。