アルスラーン戦記(13)

忠臣のザンデが相手とはいえ、あとヒルメスが部下の言葉に対して聞く耳をもつとはね。人間的な成長を感じられた。アルスラーンと比べられたらすぐ激昂してしまうのは相変わらずだけど。

アンドラゴラスは王都エクバターナを脱出したが、アルスラーンの軍に合流するんだろうか。合流した場合、パルス軍の指揮権は、まぁ王太子よりは王が優先されるよな、やっぱ。アンドラゴラスに嫌われているナルサスアルスラーン側に付くだろう。ダリューンも。エラムアルフリードは言うに及ばず。ファランギースもおそらくは。ただ、万騎長のキシュワードクバードはそうもいかないだろう。彼らが忠誠を誓っているのはアルスラーンではなくパルス王家だから。

そのアルスラーン率いるパルス軍はトゥラーン軍といよいよ衝突。大規模な戦争はアトロパテネ以来か。戦力は10万対10万で五分。ペシャワール城があるとはいえ、まともにぶつかったら勝つにしても犠牲は大きそうだ。ナルサスが策を弄するだろうか。続きが気になる。