週刊少年マガジンで連載中の『五等分の花嫁』を1巻から6巻まで読んだ。
借金を抱えた貧乏な秀才・上杉風太郎が、一花・二乃・三玖・四葉・五月ら五つ子の家庭教師になって、落第を回避し卒業に導くというストーリー。正直な話、ジャンプのぼく勉と被ってると思った。ただ、絵は違う方向性でどちらも上手いし、登場人物はみんな魅力的だし、ストーリーも面白いしで、そんな難癖をつける気は速攻で無くなった。
五月は五つ子の中で一番真面目。そして頑固。性格的に風太郎と似たところがあるのか、よく衝突している。貧乏な家のカレーをおかわりするメンタルの強さは見習いたい。
四葉は最初から風太郎の味方。五つ子の中で一番素直で、頼まれると断れないお人好し。気持ちのいい性格をしている。そんなキャラクターなので、ラブコメのコメ担当、マスコット的な扱いで、ラブからは遠い。そういうのが案外、秘密兵器になったりするかも。最後まで秘密かもしれないが。
三玖は最初何考えているかわからないミステリアスな印象だった。それが、風太郎のおかげで自信がついてきてからはどんどん積極的になって、最初の頃からは想像できない姿勢を見せるまでに成長した。健気なところがあるので報われて欲しいと思う。
二乃は五つ子の中で一番女子力が高い。風太郎を一番最後まで敵視していて、ツンデレというにはデレが少なくツンが強烈。でも、その行動理由の多くは姉妹のためで、風太郎にツラくあたっても憎めない。むしろデレたら物足りなくなりそうだ。
一花は長女で、風太郎に対して何かとお姉さん風を吹かせてくる。あと、風太郎をからかったりも。大抵の場合、長女らしくしっかりしているんだけど、たまにドジなときがあって、そのギャップが良い。姉妹のために頑張ってたりするから、一番応援しているヒロインかなぁ。
風太郎は貧乏な家だからお金への執着心が強く、勉強ができるゆえにイヤミ、かと思いきや全くそうでもなかった。天上天下唯我独尊ではなく、意外と人の気持ちに立てる。そもそも勉強をするようになった理由が誰かの役に立つためで、五つ子と関わって成長した部分もあるだろうけど、本人の素質も間違いなくあるだろう。向けられる好意に対して鈍感なのは、ラブコメ主人公のお約束。
結婚式の場面から物語が始まったため、五人のうち誰かと結婚するのは確定。その相手は誰かは最後まで判らないんだろう。ただ、一花か三玖のどちらかな気がする。最初に出会ったのは五月だが、最初に出会ったからといって結ばれるとは限らないし。それとも、秘密兵器・四葉か?誰が相手になるのか気になる。先が楽しみ。
- 作者: 春場ねぎ
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