『WEB+DB PRESS Vol.106』を読み終わったので、毎度の感想メモ。
特集1: [コードで超わかる!]実践Android/iOSアプリ設計
.NET の WPF で生まれた MVVM が、今では Android /iOS の開発で有力なアーキテクチャになるとは感慨深いものがある。Android はデータバインディングを公式にサポートしているのに対し、iOS は RxSwift を使って頑張らないといけないのがツライが。
MVVM に Flux を組み合わせるのはやり過ぎなのではと思うんだけど、採用事例が多いんだろうか。自分が MVVM をやるなら、モデルはドメイン駆動開発風味のレイヤーアーキテクチャでやるだろうな。もしくは、View と ViewController に ReSwift(Redux)。
特集2: [速習]Spring Boot
Java は 10 から型推論が入ったし、ラムダ式も 8 から使えるし、IntelliJ IDEA という強力な IDE もあって、その書き心地はだいぶ Lightweight になったと言っていいと思う。 SpringBoot は Rails の scaffolding ほどの衝撃では無いにせよ、Java での Web 開発でツラかった部分が改善されて、LL のメジャーな Web Application Framework と遜色ない生産性に思えた。
もともと Java のエコシステムの充実っぷりは頭一つ抜きでているし、自分なら Scala で Play Framework よりは Java + SpringBoot を選ぶな。エコシステムどうにかしないと .NET は勝ち目ないよねぇ。
特集3: 仮想DOM革命
仮装 DOM の差分更新によって、ビューを「状態を受け取り HTML/JSX を返す関数」と見なせるようになったのは革命だと思う。 そこからさらに進んで Flux のような単方向データフローのアーキテクチャが生まれたし、フロントエンドの世界に与えた影響は jQuery と同じかそれ以上かもしれない。
その証拠に、仮装 DOM はブラウザを飛び出し、React Native や Flutter でアプリの世界へ。仮装 DOM を今から初めて遅すぎることはなく、React の他に Vue も仮想 DOM を採用していることからも、jQuery 同様長く生きるのは間違いなさそう。
- 作者: 成田元輝,杉浦颯太,小和瀬塁,山中大輔,末田正樹,藤野真聡,竹馬光太郎,桑原仁雄,倉長拓海,牧大輔,秋山卓巳,前田雅央,星北斗,末永恭正,久保田祐史,池田拓司,はまちや2,竹原,WEB+DB PRESS編集部
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