ようやく読了。 長かった。 少しずつ読み進めて、読み終わるまで3週間かかった。
読み終わって思ったのは、DDD をまったく実践できていなかったな、 という反省。 DDD がどんなものかは分かっていたつもりだったけど、 エンティティやリポジトリ、レイヤー化アーキテクチャといった、 実装よりのものにばかり目がいってしまっていた。 境界づけられたコンテキストと、 その中で定義するユビキタス言語の力を甘く見ていた。 それに集約についての理解もまだまだだった
その結果出来上がっているのは、 ほとんど DAO といっていいリポジトリや、 欠乏症のエンティティや、 あって無いような集約。 目も当てられない。
本書は、架空の企業 SaaSOvation が DDD を実践して製品を開発する、 という形で DDD を解説している。 製品開発の過程で、間違いをおかしたり、問題に直面したりするけど、 それを DDD の手法で解決していく、という分かりやすい流れ。 DDD が何なのかは知っていても、どう実践すればいいのかが分かっていない、 自分のような開発者の手本になる。 事実、自分のプロジェクトの集約やリポジトリのマズさにも気付いたし。
文章が読みやすかったおかげで、ボリュームのわりにスラスラ読めた。 DDD 始めるなら必読といっていい本だと思う。
- 作者: ヴァーン・ヴァーノン
- 出版社/メーカー: 翔泳社
- 発売日: 2015/03/19
- メディア: Kindle版
- この商品を含むブログ (2件) を見る