『金の彼女 銀の彼女(1)〜(9)』を読んだ

月刊少年マガジンで連載されている『金の彼女 銀の彼女』を Kindle でまとめ買いして読んだ。

どんなマンガかというと

Wikipedia から引用。

安田登郎が憧れる綾之峰財閥のお嬢様である綾之峰英里華。彼女は綾峰山の伝説の泉に落ちた事によって、泉の女神によって金と銀二人の英里華に分裂してしまった。二人の英里華は登郎に迫られながら、かつ他の少女たちを巻き込んだ登郎争奪戦を展開することになる。

ヒロインが2人に分裂するというトンデモ設定だが、主人公とヒロインの身体が入れ替わったりする作品もあるわけだし、これもアリか。

金のほうは真性お姫様

金の方の英里華は対外的には分裂する前の英里華を引き継いでいるので、綾之峰の家や姫の肩書きという荊棘に縛られていて、少々ヒロインとしての魅力に欠けていたように思う。

ただ、主人公の活躍もあって荊棘が切れたころから、いろんな表情を見せるようになって、黒くなったり嫉妬したりと、なかなかいいキャラになった。

銀の方は俗に言うツンデレというやつ

銀香は主人公と同じ家で暮らすようになるという圧倒的に有利な立場でありながら、素直になれないせいで、悪友的ポジションに収まってしまった。でも元は同じ人間、性格は真逆でも好みは同じで、 結局は予想通り巻き返しを誓うわけだが。

一緒に暮らしているだけあって、出番としては銀香の方が圧倒的で、現状こっちが真のメインヒロインに思える。

そして主人公の登郎

月刊とはいえ一応少年向けのマンガの主人公としてどうなのかと思うくらいの、流れるようなセクハラの数々。 作中でもセクハラ王子という称号を持ってたりするし。ラッキースケベというより、むしろ積極的にセクハラしているように思える。ここまでくるともはや潔い。

ただ、セクハラだけの男ではなく、持ち前の行動力でヒロインたちのピンチをことごとく救っていく様は格好良い。まさに行動力の化身。

この手のラブコメって

主人公に好意を持つヒロインが4〜5人出てきてハーレム状態になることが多い。 このマンガでも出てはくるが、メインの2人が強すぎて、即モブキャラと化してしまっている。 もとは主人公が憧れていた同じ人物だったわけで、その2人が争ったら他のヒロインは出る幕がない。

なんと 10巻が最終刊らしい

9巻の巻末にそう書いてあって、非常に驚いた。 ダラダラ引き延ばさないところは好印象。 はたして金と銀どちらが勝つのか。 自分としては、むしろハーレムルートしかないのではと思っている。 舞台の綾之峰は日本の中にあって違う国みたいな扱いだし、治外法権でしょ。