Web サービスのつくり方って聞くと、Web アプリケーションフレームワークを使った開発の部分に焦点をあてた内容を想像しがち だけど、本書はそうじゃない。サンプルコードは載ってるけど少々。そもそも技術書じゃなくて、エッセイだし。
本書では開発だけでなく、企画・設計・宣伝・運用と、WEB サービスに必要と思われる要素全体を網羅している。企画と宣伝に 関して触れてる本って本書の他に自分はまだ見たこと無い。企画のページ数が開発とかに比べて圧倒的に少ないのは物足りないけど、そんな人は『アイデアのつくり方』でも読めばいい。
エッセイだから読みやすいけど、エッセイだけに広く浅くで、本書だけでは Web サービスを作れない。企画・開発・運用、それぞれ Web の資料や書籍を読む必要がある。『アイデアのつくり方』の他に、『Web を支える技術』、『インフラを支える技術 』、あとプログラミング関係の書籍を読めばいいんじゃないかな。
これから Web サービスを作ろうと思っている人は、本書を読むことで、Web サービスをつくるためにやらなければいけないことの全体が把握できる。買って損はないと思う。
Web サービスをすでに開発している人は、そうだな…、ゆーすけべー流のやり方を知ることができる。自分は結構ミーハーなので、有名なエンジニアのやり方ってかなり興味あるから、十分楽しめた。
Webサービスのつくり方 ――「新しい」を生み出すための33のエッセイ Software Design plus
- 作者: 和田裕介
- 出版社/メーカー: 技術評論社
- 発売日: 2013/07/10
- メディア: Kindle版
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