本書は、データベースの必要性に始まり、インデックス、トランザクションなど、データベースの仕組みについて丁寧に解説している。今まで仕事で SQL Server を使ってきたけど、恥ずかしながらデータベースの仕組みについては勉強してこなかった。そんな自分でもすんなりと理解できた。苦手意識がだいぶ払拭された気がする。
実践的な内容は、テーブル設計、レプリケーション、データベース運用、NoSQL などあるけど、個人的に本書の目玉と思っているのが Mobage の事例。「大切なデータを失わないためにどうすればいいか?」「アクセスが増えてデータベースがボトルネックになったらどうすればいいか?」。そういった問題に対応してきた Mobage のノウハウは、仕事でクラウドに携わるかもしれない自分にとって良い教材になった。
本書で扱っているデータベースは MySQL だけど、ノウハウは他のデータベース製品にも応用できるはず。データベースを使うアプリを開発するなら読んで損はない。新人にも読ませるといいかもね。
Webエンジニアのための データベース技術[実践]入門 (Software Design plus)
- 作者: 松信嘉範
- 出版社/メーカー: 技術評論社
- 発売日: 2012/03/09
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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