20歳をだいぶ過ぎてしまってから購入。20歳のときに知っておきたかったとあるけど、20代後半でもまだ大丈夫なはず。
「ベストとワーストの案を考え、ベストの案を捨て、ワーストの案を実現可能な案に落とし込む」という発想法は初めて知りました。これは面白い方法です。経験談ですが、ベストな案を考えようしても、なかなか思いつきません。一方、ワーストな案なら比較的楽に思いつけます。メチャクチャな案でもいいのだから。実際、本書でも「これはないだろ」という案を紹介していました。実現不可能と思われるような案から、きっとイノベーションが生まれるはず。
また、自分のスキルと興味と市場が重なるところを見つけることの重要性こそ、20歳のときに知っておきたかったですね。成功している人のほとんどは、自分がやっている仕事が楽しくて仕方ないはず。嫌々仕事して成功できるはずがない。趣味であり仕事でもある、というのが理想。
そんな天職を見つけるのは簡単では無いです。でも、自分のスキルを詳細に分析すれば、それが生かせて興味がもてそうな仕事はなんとかなるかも。本書でも英文学を専攻していた学生が、調査力と文章力を生かして経営コンサルタントの道に進む、という例が紹介されていました。
1日の3分の1以上は仕事しているわけですし、できれば楽しみたいですよね。本書を20代のうちに読めてよかった。これから仕事についていろいろ考えてみようかな。
20歳のときに知っておきたかったこと スタンフォード大学集中講義
- 作者: ティナ・シーリグ,Tina Seelig,高遠裕子
- 出版社/メーカー: CCCメディアハウス
- 発売日: 2010/03/10
- メディア: ハードカバー
- 購入: 475人 クリック: 17,353回
- この商品を含むブログ (397件) を見る