エンジニアのためのマネジメントキャリアパス

最近はテックリード兼プロダクトマネージャー兼プロジェクトマネージャーみたいなロールをやっていて、そろそろマネジメントの勉強もしなきゃなと思ったので、巷で評判の良かった「エンジニアのためのマネジメントキャリアパス」を読んでみた。まぁ、まだそういう役職についたわけじゃないので、無駄になるかもしれないけど。

常日頃思っていたことが本書で裏付けされる形になったが、やっぱり1 on 1は重要。自分は今のところ主に管理される側だけど、1 on 1は週に1回どころか、年に1回だけ。自分がチームをマネジメントする役職についたら、毎週か、せめて隔週で1 on 1したい。何か問題が起きたとき、毎週1 on 1やっていれば、火種が小さいうちに鎮火できるだろうし。こちらが持つ情報を伝えたり、要望を拾い上げたりし、そのフィードバックを毎週やれたら、チームはもっと成長していくんじゃないか、って個人的に思っている。

もし、マネジメントの仕事が増えてきたら、今みたいにバリバリコードを書く場面が減ってくるんだろうけど、それでも全く書かないって状態にはなりたくない。本書でもコードを書く時間は必要と言っている。コア機能の開発から離れたとしても、バグ修正とか小さい改善をやって、コードを書く能力はキープしたい。最新技術もキャッチアップはしておきたい。経験を切り売りするだけにはならないように心がけたい。あの人はマネジメントばかりで最新の技術追ってないから、相談したところでアドバイスが古くて無駄、とか思われたら泣けるし。

テックリードからチームのマネージャー、マネージャーのマネージャー、CTOみたいに階級が上がっていくごとに遭遇する問題の対処法を本書では紹介しているが、現実問題、上は空いていないので、転職や起業でもしない限り、そこまで上がることはまずないだろう。マネジメントする役職に就くかも怪しい。それでも、万が一その時が来たら、1 on 1を重視し、コードを書く時間も確保したい、と強く心に刻んだ。