Vim script テクニックバイブル

自分は .vimrc に設定を記述する程度の、ドが付く Vim script 初心者。 Vim プラグインは使うのみで、書いたことも無ければ、ソースコードもほとんど読んでない。 だけど、Vim を使っているからには、Vim script を書けるようになった方がいいな、 とは思っていた。

そんな中、Vim script だけを扱ったマニアックな書籍がついに発売され、 ようやく重い腰を上げた。 テクニックバイブルという名前が付いていて、300ページ超あるけど、 内容は Vim script 初心者向け。 文字が大きいので、プログラミング経験がある人ならスラスラ読める。

本書の構成はざっと

  • Vim script の基本的な構文と Vim での使い方
  • Vim プラグイン開発実践
  • Vim 組み込み関数リファレンス、
  • デバッグ手法やライブラリといった実践テクニック

となっていて、Vim script 入門書であり、クックブックでもあり、API リファレンスでもある。 1 冊で 3 度おいしい。

中でも一番の注目は、Vim プラグイン開発の章。 実はこれが目的で購入してたりする。 「保存時に自動的に行末の空白スペースを削除するプラグイン」を題材に

  • ユーザー設定による副作用を回避する定型コード
  • 関数でプラグインの機能を実装
  • Exコマンドを実装
  • キーマッピングを実装
  • オプション変数を用意
  • ヘルプを作成

といった、Vim プラグインを作って公開するまでの一連の流れが掴めた。

実践テクニックの章では、Vim にデバッガ機能が搭載されていて、 ブレークポイントをセットできることを知れたのが大きい。 :echomesg を使ったプログラマお馴染みプリントデバッグでやるしかないと、 勝手に思い込んでいた。 デバッグが捗るに違いない。

本書を読めば、簡単なプラグインを書けるところまではたどり着ける。 実用的なプラグインを書くためには、そこからさらに勉強が必要。 公開されている Vim プラグインソースコードを読むのが一番良さそうだ。

まだアイデアが無いけど、Vim プラグインを書いてみたくなった。 利用している Vim プラグインソースコードを手本に勉強して、 アイデアが閃いたときに備えるとしよう。

Vim scriptテクニックバイブル?Vim使いの魔法の杖

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