ぼくたちは勉強ができない(21)

ぼく勉はとうとう最終巻。トリを飾るのは人気投票で1位を獲得した真ヒロイン真冬センセのルートだった。

クールなようで、実はポンコツで生活力皆無なため、結局成幸に助けられてしまう。年上らしくあろうとするけど、教師と元教え子という関係に悶々とする、そのギャップが愛おしいヒロイン。本作のコスプレ担当でもある。その集大成はズバリ、ウエディングドレス。いやこれはコスプレ違うか。今までヒロインが着ている姿はなかったな。真冬センセのために取っておいたのかと邪推してしまう。そのお美しい姿はトリに相応しい。

一方で成幸は、そんな真冬センセが学生時代に送れなかった青春を取り戻させようと、当時のクラスメイトや教え子たちに掛け合って、見事に実現させた。5人のヒロインのルート中で一番の行動力を発揮したかも。そりゃあ、真冬センセもトゥクンってなるわ。

マンガでマルチエンディングに挑戦するなんて前代未聞。でも、成幸と結ばれるのは3人娘の誰かだと思っていたので、無いと思っていた真冬先生ルートが読めて自分的に僥倖。アリかナシかで言ったら、断然アリ。他のマンガも真似して、これが当たり前の手法になっていいくらいだ。