ぼくたちは勉強ができない(14)

人の気持ちに聡くなれてきたのに、それに反して自分の嫌なところばかり見えるようになって苦しむ理珠を救うのが、成幸ではなく文乃というのは、二人の友情が特別だということなんだろうな。理珠と文乃が出会ってから現在の関係になる過程で、お互いが相手に憧れるようになったというのが、二人の重ねてきた時間を感じさせてウルっとなった。

今巻でついに理珠も自分の気持ちを自覚し、年も開けていよいよセンター試験。物語は最終章突入か?受験に恋愛、どんな結末を迎えるのかまったく想像がつかない。願わくば、受験は全員合格であってほしいところだ。