WEB+DB PRESS Vol.110

GW中に読み終えることができたので、感想などをメモしておく。

特集1:名前付け大全

「適切な名前をつけることができた機能については、その設計の8割が完成したと考えても言い過ぎでない」とまで言われるくらい重要な名前付け。ピッタリの名前が思い付けばいいが、そうでない場合、自分はGitHubで参考になりそうなコードを探したり、開発に使っている言語の標準ライブラリのAPIを参考にしている。名前の良し悪しの判断や名付け方といった、自分たちが経験でやっていることがきっちり文章としてまとめ上げられているので、ぜひとも新人に読ませたいと思った。

特集2:速習gRPC

マイクロサービス間の通信のデファクトスタンダードであり、モバイルアプリとバックエンドの通信だけでなく、Unityで開発したゲームでの採用事例も見られるgRPC。そんなgRPCの基本的な使い方をProtocolBuffersを含め一通り解説していて、gRPCはじめの一歩を踏み出すのに良い教材だと思う。ただ、欲を言えば、認証・認可をどうやるのかまで触れてほしかったな。望みすぎか。

特集3:最新TLS 1.3徹底解剖

TLSの歴史と暗号技術の基礎は、過去に自分が少し勉強したことがあったからか、それとも解説が見事だからか、すんなり頭に入ってきた。Wiresharkを使ってTLSの通信を覗きながら進める解説手法は、手を動かすぶん、文章や図だけの解説と比べて理解しやすいかった。低レイヤーに関する知識を身に付けたいと思っているところなので、TLS周りを勉強する際には導入として読み返すことになりそう。

Rubyのウラガワ【第1回】オブジェクトはどうやって表現するのか?

ポインタとしてあり得ない値を利用した埋め込み表現の工夫は涙なしに読めない(大げさ)。 こういった記事を読むと、オレオレ言語を実装してみたいという思いがフツフツと湧いてきちゃうな。

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