十二国記

面白いと勧められて半信半疑で読み始めたら、 思いのほかはまってしまった。 通勤時間と会社の休み時間で、少しずつ読み進めて、 ようやく今発売されているぶんは全て読破。 こんなに集中して小説を読み耽ったのは初めてだ。

一番のお気に入りは『図南の翼』。 主要人物の死も無ければ、裏切りも無い、 爽快な読み口の物語だった。 主人公がいい性格をしていて、 物語が進むにつれて、その才覚を表していくわけだが、 その盛り上げ方が見事で、ぐいぐい引き込まれた。 それでいて、最後はグダグダ引っ張らずスパッと幕引きし、 後読感も十分。 しばらく次を読むのを躊躇ってしまったほどだ。 書いてたらまた読み返したくなってきた。

続きが気になって仕方ないけど、 10年以上続編が出てないとか。 まじか…。 7月に新刊『丕緒(ひしょ)の鳥』が発売されるけど、 単行本未収録を含むオリジナル短編集で、本編の続きではない模様。 本編の続きを早く出して欲しいよ。 丕緒の鳥は読むけども。

月の影 影の海〈上〉―十二国記 (新潮文庫)

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月の影 影の海〈下〉―十二国記 (新潮文庫)

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風の海迷宮の岸―十二国記 (新潮文庫 お 37-54 十二国記)

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魔性の子―十二国記 (新潮文庫 お 37-51 十二国記)

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東の海神(わだつみ) 西の滄海―十二国記 (新潮文庫)

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風の万里 黎明の空〈上〉―十二国記 (新潮文庫)

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風の万里 黎明の空〈下〉―十二国記 (新潮文庫)

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華胥の幽夢 十二国記 (新潮文庫)

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