AppEngine 新料金体系を受けて方針変更

Twitter で AppEngine の新料金体系が話題になっていますね。一部抜粋。






適用は9月26日からみたいですが、適用されれば数倍〜十数倍の価格UPという人が非常に多いです。私が公開してるサービス*1も、過疎っているとはいえ、だいぶアップしていました。それでもまだ無料クォーター内ではありますけど。どれだけ過疎ってるんだ…orz


個人的に感じていた AppEngine の魅力は自動スケールと圧倒的な低コストの2つ。コストなんて AWS と比べてケタが違うという話も。

mixiクリスマス2010で証明した、一週間で200万人のユーザーが参加してもびくともしないスケールアウト能力。AWSとApp Engineをどちらも使った人によるコストは一桁下がるという話。

2011年のPaaSはAmazonの独り勝ちか? - ひがやすを blog

今回の新料金体系がそのまま適用されれば、2つの魅力のうち片方が無くなってしまいます。今回の新料金体系による価格アップは、自分のような個人でサービスを開発する人には大打撃。


無料プランは残るから、一応、まだスモールスタートはできます。支払上限もまだ指定できるから、従量課金の PaaS に比べて、クラウド破産の可能性も少ないです。まぁ、無料プランはほんとに「お試し」状態なので、ちょっと注目を浴びてアクセスが集中したら、速効で上限に達してしまうでしょうけど。もし AppEngine でサービスをリリースするなら、様子をみながら支払上限を増やしていくことになりそうです。料金を重視する人向けに、チューニングのための資料も公開されています。


支払の上限をまだ指定できるとはいえ、料金が数倍になるわけだし(今までが安すぎたのは確かですけど)、ロックインされるリスクを背負ってまで、私は AppEngine でスモールスタートしようとは思えないです。Web サービスのリリースは他の PaaS や AWS を使います。Heroku や DotCloud や fluxflex といった、言語やミドルウェアを選択できる PaaS はだいぶ増えてきましたし、これからも増えていきそうですから。

fluxflex なんか、自動スケールもサポートしているという話。

他の PaaS もいずれ追随するんじゃないでしょうか。


また、「AppEngine は自分用アプリをホストする場所」と割り切れば、まだじゅうぶん使えます。アプリ以外にも、ホームページやポートフォリオサイトをホストしたり、とか。

自分だけが使うのなら、無料クォーター内でじゅうぶん納まりますからね。

*1:そろそろシャットダウンしようと考えているけど