地頭力を鍛える

だいぶ前のベストセラーを今頃読みました。今でも、まだ書店のお薦め書籍コーナーに置いてあります。

地頭力」とは、数学の問題やパズルを解くような、「考える力」のことです。そして、地頭力を鍛えるツールである「フェルミ推定」とは、「つかみどころのない物理量を短時間で概算すること」です。例えば、全国にある電柱の数を概算するといった風に。

本書によれば、地頭力を鍛えると3つの思考力を習得でき、「圧倒的に」生産性が上がるとのことです。3つの思考力は次の通り。

  • 仮説思考力が備わると、「結論から」考えるようになり、最終目的まで最も効率的な方法でたどり着けるようになる。
  • フレームワーク思考力が備わると、「全体から」考えるようになる。はじめから全体像を共有してから議論を進めるようになるので、後戻りしなくなる。
  • 抽象化思考力が備わると、「単純に」考えるようになり、意思統一が図りやすくなる。

プログラマーは仕事で、機能の実装にかかる期間を見積もりを出しますが、これも一種のフェルミ推定なのかもしれません。経験と、実装しようとしている機能の複雑さをもとに、おおよその期間を概算しているわけなので。

フェルミ推定をマスターすると、例えば「インターネットを使った新しいビジネスモデルの収益性を推定する」といった事が可能になります。ぜひ習得したいスキルです。

地頭力を鍛える 問題解決に活かす「フェルミ推定」

地頭力を鍛える 問題解決に活かす「フェルミ推定」