『WEB+DB PRESS Vol.100』を読んだ

WEB+DB PRESS Vol.100』を読んだので、感想をメモしておく。

特集1 : 作って学ぶ人工知能

word2vec は名前だけは知っていたけど、調べることができずにいたので、本特集はタイムリーだった。深層学習で学習したモデルを使って、「フランス-パリ+日本」で「東京」と表示させるサンプルは面白い。word2vec でいろいろ遊んでみたいが、モデルの学習にとてつもない時間がかかるのが壁だな。自分の財力ではなかなかキビシイ。

特集2 : 対応必須!完全HTTPS

すでに運用している Web サービスを完全 HTTPS 化するためのノウハウが載っていた。すべて自分たちでコントロールできるならいいけど、コントロールが及ばない外部リソースに依存してるときはツライ。そんな場合でもなんとかする方法も紹介してあって至れり尽くせり。幸い自分はこれから Web サービスをリリースする立場なので、最初から完全 HTTPS 化を進めることにしよう。

特集3 : メルカリ開発ノウハウ大公開

SRE チームを作ったり、QA-SET チームを作ったりと、メルカリの施策はどれも日本の IT 企業の中では先進的に思えて、見習いたいことが多い。というか、ここまでしっかりやっているのか。開発スピードと品質どちらも妥協せずに追求し続けるという会社の姿勢が見てとれる。

100号記念選書 : TOPエンジニアを支える1冊

定番の技術書はだいぶ読んできたつもりだったが、まだ読んでいない本が結構あった。本特集で存在を初めて知った本もいくつか。 特集で紹介された本の中で興味を持ったものは Amazon の欲しいものリストに登録しておこう。特に SICP はいい加減そろそろ読まねば。

100号記念エッセイ : あのときの自分へ

アルゴリズムやデータ構造といった、流行に左右されない基礎的な力を磨きつつも、新しく出てきた技術に対して投資するべきかどうか判断する目も養っていかなければいけないなと思った。理想を言えば、新しい技術を生み出す側になりたいものだが。「未来を予測する最善の方法は、未来を開発することだ」とアラン・ケイが言ったように。

WEB+DB PRESS Vol.100

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