Vimmer のための Xcode プラグイン『XVim』

Objective-C で書いた iOS アプリを保守するために Xcode を強いられているんだ!

Xcode は補完が賢くて便利なんだけど、Vimキーバインドが体に染み付いているせいで、 つい Vim の時と同じことをしようとしてしまう。

  • 入力が終わったらつい Ctrl + [ でノーマルモードに戻ろうとしてしまう
  • dd で一行削除しようとしてしまう
  • A で行の終端から入力を開始しようとしてしまう
  • :w でファイルを保存しようとしてしまう

などなど、挙げたらキリが無い。確実に開発パフォーマンスに影響している。 かといって、Xcode を捨てて VimObjective-C を書くのは、neocomplete.vim や neosnippet を使ったとしても苦行。

そんな Vimmer の救世主になるかもしれない『XVim』

XVim は XcodeVimキーバインドが使えるようになるプラグインで、しかもオープンソース

XVim をインストール

Github からソースコードをダウンロード。

git clone https://github.com/JugglerShu/XVim.git

Xcode で XVim のプロジェクトを開いて、Xcode5 のスキーマを編集。

f:id:griefworker:20131101202654p:plain

Build Configuration を Release に変更してビルド実行。

f:id:griefworker:20131101202748p:plain

ビルド成功後 Xcode を再起動すると XVim が有効になっている。

f:id:griefworker:20131101202840p:plain

エディタ下部にステータスラインがあるのを確認できる。

Vim のチュートリアルに出てくるキーバインドはだいたい使える

だいたいであって、まだ完璧じゃない。実際に Vim のチュートリアルをコピペして試してみたけど、r で一文字置換するとき日本語入力できなかたり、R での置換が上手くいかなかったり、外部コマンドが使えなかったり。まぁ外部コマンドは仕方ない。

そうそう、テキストオブジェクトが使えたのは驚いた。スゴイ。

XVim は Vim をあまりカスタマイズせずに使っている人にオススメ

もともと自分は Vim をカスタマイズしないで使う派で、 使っているプラグインは管理用の neobundle を除けば、せいぜい neocomplete.vim と neosnippet と NERDTree くらい。

XVim で Vimキーバインドが使えるようになったし、Xcode ならコード補完が強力だし、プロジェクトナビゲーターでファイル一覧も見れるから、今のところ十分。

Vim をカスタマイズしまくって自分色に染め上げている人は……Xcode + XVim じゃなくて Vim で何とかしちゃいそうな気がする。