本書は Cloud Design Pattern(以下CDP)の定義と適用シナリオの、2つの章で構成されている。
1章では48の CDP を紹介していて、Scale Up・Scale Outといった AWS に限らない従来のパターンもあれば、Scheduled Scale Out・Stack Deployment といった AWS だからこそ出来るパターンもあった。というか、EC2・ELB・S3・EBS・etc とAWS 機能豊富過ぎ。CDP 試したくてウズウズしてくる。覚えたパターンをすぐ使いたくなるのは悪い癖だな。ちなみに CDP は Web サイトでも紹介されている。
2章では、画像動画配信サイト・EC サイト・キャンペーンサイトに CDP を適用してスケールさせるシナリオを紹介している。立ち上げたばかりのアクセスの少ない時期から始まり、アクセスが増えて壁にぶちあたるたびに、CDP を適用して乗り越えていく、といった流れになっていて、頭の中でイメージを描きやすい。CDP が Web サイトで紹介されていると知ったときは買う必要なかったかもと思ったけど、2章の内容が載ってないことを知って買ってよかったと思い直した。
Amazon Web Services クラウドデザインパターン設計ガイド 改訂版
- 作者: 玉川憲,片山暁雄,鈴木宏康,野上忍,瀬戸島敏宏,坂西隆之,日経SYSTEMS
- 出版社/メーカー: 日経BP社
- 発売日: 2015/05/28
- メディア: 単行本
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