お金はいつも正しい

発売してすぐジュンク堂で目次だけ読んで、買うかどうか迷ったあげく、そのときは結局買わなかった本書。ホリエモンが収監されてジュンク堂から消えたら、とたんに欲しくなって Amazon で購入しました。手に入らないと思ったら欲しくなる不思議。


お金に関する書籍は結構読み漁ってきたので、すでに知ってることが大半でしたが、それでも本書から得るものはありました。


まずは、ホリエ流「賢い借金の仕方」というやつ。

消費者金融はともかくとして、ベンチャービジネスを始める際の起業資金についてボクは借金もありだと思います。お金を貯めるより、そのほうが早く始められるからです。人生は短く、そして新しく思いついたビジネスの旬もあっという間です。チャンスを逃さないためにも、貯金をしてからビジネスを始めるより時間を買うという意味での借金は良い借金の部類に入ると思います。

良い借金という考えは無かったです。例えば IT 業界、とりわけ Web 業界は次から次へと新しいサービスが生まれるので、お金が貯まるまで待ってたら、他の人に先を越されてしまいます。私も何度「さっさと作ればよかった」と思ったことか。先を越される前に、旬が過ぎる前に、借金して始めてしまえというのは一理あります。それでも借金はしたくないな。Web 業界はスモールスタートしやすいので、幸いなことに借金しなくても始められますけどね。


あと、「起業の4原則」はナルホドと思いました。

在庫を持たない、元手がかからない、定期的な売り上げが上がる、利益率が高い

「在庫を持たない、元手がかからない」ってところは、まさに Web 業界にぴったり。最近では、無料プランのある PaaS も増えてきてますからね。

元手がかからければ、ビジネスを始めるために借金する必要がないので、上手くいかなかったときにビジネスの方向性を変えようと思えば変えれます。思い切って、見切りをつけて違うビジネスを始めるのも良し。在庫や借金を抱えていると、踏ん切りがつかずにそのままズルズルいってしまいがちですから。


本書を読んで、「Web サービスをヒットさせて、それで食っていきたい」という思いが一層強くなりました。

お金はいつも正しい (双葉文庫)

お金はいつも正しい (双葉文庫)