開発環境仮想化計画

はじめに

先日、およそ4年ぶりに自宅で使うマシンを買い替えた。新しいマシンは、メモリだけでも前より8倍パワーアップ。そのマシンパワーを生かして、ずっと考えていた開発環境の仮想化を実行することにした。

仮想マシンを使えば環境を汚さないで済む

例えば、Visual Studio をインストールしたら、一緒にいろんなツールがインストールされて、「プログラムと機能」や「スタートアップ」が賑やかになってしまう。SQL Server をインストールしたときも同様。

家でネットを見たり音楽を聴いたりする時間の方が、コードを書く時間よりも多いので、よく使うツールがたまに使うツールに埋もれてしまうのが個人的に嫌。

不要になった環境の削除も簡単

開発ツールの削除って大変すぎる。特に Visual StudioSQL Server

開発ツールを仮想マシンにインストールすれば、Webを見たり音楽を聴いたりする環境と、開発環境を分けることができる。要らなくなった環境は、仮想ハードディスクごと削除すれば済む。

開発環境のバックアップが簡単

仮想ハードディスクのファイルを、外付けハードディスクの適当なフォルダにコピーすれば、バックアップは終了。サイズが気になる場合は圧縮すればいい。HD 革命なんて不要。

開発環境の復元も簡単で、バックアップしておいた仮想ハードディスクを手元のマシンにコピーし、VMWare みたいな仮想ソフトに追加するだけでいい。

アプリによって開発環境を分けることもできる

例えば、.NET アプリ開発用と Web アプリ開発用に分けるとか。.NET アプリの場合は OS に Windows しか使えないけど、Web アプリ開発なら Linux でいい。Ubuntu とか。

欠点は高いマシンスペックが求められること

仮想マシンでストレスなく開発するには、マシン本体に十分なスペックが必要。特にメモリ。今回買い替え時にメモリを 4GB 積んだので、今のところ Windows XP 程度なら仮想マシンでサクサク動いている。でも、Visual Studio 2010 を動かすと激重だろうな。

仮想化ソフトはお好みで

私の場合、.NET アプリ開発だけでなく Web アプリ開発もしたいので、VMWare Player を選択。.NET アプリ開発だけなら、Windows Virtual PC でも問題ないんだけど。ゲスト OS で Linux 系をサポートしてないのは残念。あと、Virtual Box は描画が遅いという評判を聞いたので試していない。

開発でも仮想化は積極的にやった方がいい

仮想化で開発環境を量産できるし、簡単にバックアップも取れるし、復元もできる。OS のライセンスが許せば、複数人で開発する際に、ツールインストール済みの環境を配布することもできる。

開発で仮想化を使わないのは損だと思うんだけど、どうだろう。