『Unity5 の教科書』を読んだ

IT 業界で働く人なら、一度はゲームを開発してみたいと思ったことがあるんじゃないだろうか。 ファミコンスーファミ・プレステ・プレステ2と、 日本のゲーム業界最盛期に青春時代を過ごした人ならなおさら。

今なら Unity があるので、個人が趣味でゲームを開発するハードルは、昔と比べてかなり低くなっている。 そう思って、以前 Unity に挑戦したけど、Unity の IDE の使い方が分からなくて挫折してしまった。 ゲームを開発した経験はまったく無いので、ネットの情報だけでは難しいと判断。 『Unity5 の教科書』を購入してみた。

本書はプログラミングの経験が無い人を対象にしているので、 解説は懇切丁寧。 IDE を操作する箇所は、ほぼ全てスクリーンショット付き。 これだけ丁寧に解説してあれば、一度挫折した自分でも迷うことは無かった。

本書で扱う Unity のスクリプトC#。 開発するサンプルゲームに必要な箇所に絞って解説していた。 C# についての詳しい解説は、必要になったときに専門の本を読んでもらうという割り切り具合。

また、ところどころ挿入されている猫のキャラクターを使ったイラストが絶妙で、 理解を助けてくれるだけでなく、 ちょっとした癒しも与えてくれる。

本書を読み終えて、2D のカジュアルゲームを開発するイメージは掴むことができた。 3D のゲームを開発するのは、さすがにまだ難しい。 本書よりもつっこんだ内容の書籍を読む必要がある。 例えば、本書ではアセットストアについては触れてないし。

とにかく丁寧にわかりやすく伝えようという著者の心遣いが、 本全体から伝わってきた。 実際、非常に分かりやすかった。 Unity 入門書の定番と言って良いと思う。 Unity が 6、7 とバージョンが上がったら是非改定して欲しい。