去年話題になった、Google 会長が Google について書いた本。 去年のうちに一度読んだけど、あらためて読み返してみた。
Google の強さは、『スマートクリエイティブ』と呼ばれる飛びぬけて優秀な人材に、 自由と権限を与えていることに尽きる。 規則で彼らの手足を縛らないことで、予想以上の成果をあげてもらう。 『エンジニアに聞け』という言葉がすべてだと思った。
ただ、魅力的なプロダクトやオフィスや福利厚生を持ち、 AdSence という絶対的な収益源がある Google だからこそ成功した感が強い。 スマートクリエイティブが集まってくる好循環がすでに出来上がっている。
Google と同じことをやろうとしたら、 自由にやらせて成果が出なくても耐えられるだけの体力が企業に必要。 大企業ならその体力があるだろうけど、規則でがんじがらめでは無理。 トップダウンで改革すればいけるかもしれないが。
一方、身動きがとりやすいスタートアップだと、 スマートクリエイティブを引き寄せる武器が、 プロダクトの成長性やストックオプションくらいしかない。 収益が安定していないとスマートクリエイティブは他所に移ってしまうから、 成長し続けなければいけない。
結局、『Google みたいにするのは至難の業』という、 わかっていたけどうむむな感想。 真似しようと思って真似できるものではないね。
- 作者: エリック・シュミット,ジョナサン・ローゼンバーグ,アラン・イーグル,ラリー・ペイジ
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